先日来院された患者様。2月に尾てい骨を強打したようです。そこからは違和感はありましたが、一応仕事には行っていましたが、3月頃から尾てい骨が痛くて椅子に座れなくなってしまいました。それでもクッションを自作してだましだまし仕事をなさっていたそうですが、6月頃に痛みがかなりひどくなってきて、痛み止めの治療をするために1週間入院しました。その後から排尿時に違和感を覚え、これもかなり長引く結果となり、7月には休職するほどでした。治療しているのに結果がなかなか出ず、仕事も休んでいる状態はかなり精神的にもキツいです。。出口の見えないトンネルを、とぼとぼ歩いてるような状態です。病気の本当の辛さは、ここにあると思います。
来院時は、とにかく排便時と排便後の尾てい骨の痛みがあり、1日半くらい続くそうです。もちろん座るのも痛いですし、整形外科やペインクリニックで治療を受けているにも関わらず、良くなる兆しも全くありません。レントゲンやMRI画像を見せてもらいましたが、尾てい骨が90度に曲がっていましたが、こてが2月の怪我と関係があるのか、正直わかりませんでした。生まれつき曲がっている人もいますし、怪我の前にレントゲンを取っていれば見比べる事も出来ますが、今回はそうではなかったからです。ドクターも、はっきりした事が言えない理由はそこにあります。
ちなみに、尾てい骨の痛みに関して、鍼灸治療はかなり効果があります。実は、尾てい骨に付いている筋肉があり、その凝りによる炎症反応であることがほとんどだからです。そして、その筋肉と連結している筋肉があります、その筋肉が凝ってきて神経に触れると、排尿時の違和感が起こります。
尾てい骨の痛みは、私も経験があります。ツーリングに出かけてバイクに長時間座っていた事で、お尻の筋肉が凝ってしまい、その後は地べたにも椅子にも座れませんでした。その時に、尾てい骨の痛みに対する治療を見つけました。これで、国内海外問わずに治療し、99%の患者様は良くなりました。
最初の1週間で、排便時の痛みが少し治りました。まだ痛いですが、長いトンネルの出口が見えてきた様子です。日常生活の中でも、少しですが痛みの軽減を感じたご様子でした。
次の週には、浅くだったら座る事ができるようになりました。深く腰掛けるとまだ痛みますが、半年も炎症があったので当然です。
次の週には、排便時痛がさらにマシになっていました。以前は薬で便の硬さをコントロールしていたそうですが、今は少しづつ薬を減らしていってると、喜んでおられました。
次の週には、排尿時の違和感がマシになってきて、少し深めに腰掛けれるようになってきました。この頃には来院ごとに良くなっている実感があったそうです。
最終週には、排尿時の違和感が取れて、排便時痛もほぼ無く、仕事に復帰できると言う自信も出てきたそうです。その週の末から、お仕事の復帰が決まっていました。そして無事に、ご卒業なさいました。
約7ヶ月間の間患っていた痛みが、たった1ヶ月の間の10回の治療で良くなりました。大切なのは、原因を追求する事と患者様がどう言う状態かを理解する事。原因の凝りを見つける技術と鍼を当てる技術、毎回毎回症状を聞き、その時の症状を詳しく聞いて治療方針を考えると言う事だと思います。
尾てい骨が痛くて座れない方、一度ご相談ください!!
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