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ハリナビスの腰の治療
腰痛で悩んでる方は、本当に多いです。日本に限らず、世界的な規模でのお悩みです。
しかも、その痛みを共有されにくいため、自分の中で色々と考えてしまいます。
様々な治療方法が世の中にはありますが、ハリナビスでの診断と考え方について少しご説明致します。
そもそも、腰とは何か?
一般的に腰とは、お尻以上、背中未満の位置。というのが連想しやすいと思います。実際に、そうだと思います。腰と言うのは、単なる場所の名前です。
腰と言う関節を成しているのは、8割くらいが股関節です。
これはお辞儀をしている角度の画像です。腰を少し曲げています。確かに、腰と言う範囲は曲がっていますし、腰椎と腰椎は関節を成しています。腰椎を仙骨も関節を成しています。しかし、両者とも大きく動く事はほとんどありません。この画像でメインに曲がっているのは、股関節です。
と言う事は、腰を曲げた時に痛い時に腰の状態をチェックするのは当たり前ですが、股関節の状態も同時にチェックする必要があると言うことです。
椅子に長時間座っていると腰が痛くなる患者様もかなり多いです。
長時間座っているという事は、腰が固まってしまいやすいですが、同時に股関節も曲げた状態で固まってしまいます。そして、なによりも大きく仕事をしているのは、大臀筋と呼ばれるお尻の筋肉です。
この筋肉に、全体重がのしかかっているので、ここが凝りやすくなります。この大臀筋は骨盤と直接繋がっているため、骨盤と腰椎にも影響を起こします。
立ち上がる時に腰が痛い患者様も多いです。この写真は立ち上がる瞬間を撮影したものですが、腰の角度が大きく変わっていないのがわかると思います。ですが、立ち上がるときに腰が痛みます。
腰の角度は変化がありません。それよりも、股関節の筋肉が踏ん張っていて、上体を真っ直ぐにしようとしている所です。筋肉は血流が悪くなると痛みを発すると言う性質があります。動く時には筋肉がギュッと縮みますが、その時血液が流れていないと、エネルギーが出せずに痛みに繋がります。階段を上がる時に腰が痛いと言う方もおられますが、まさしくこの股関節が悪い状態です。
また、階段を上がる時、腰は曲がっていないのに腰が痛いように感じるのは、脳の勘違いによるものです。本来は股関節が痛い様に感じるべきですが、腰が痛いと言う情報の方が、脳が理解し易いと言う脳の都合があります。
この様に、腰といってもチェックすべきポイントはいくつもあります。そして、腰と股関節は切っても切れない関係にあります。
一つ一つ、痛みと動きを分析する事が大切です。
急性腰痛(ぎっくり腰)
まずは急性腰痛です。経験上、約8割の方が『腸腰筋』と『腰方形筋』と呼ばれる、腹筋と筋肉の連結がある部位での問題です。後は、股関節に関係する筋肉の凝りや冷えなんかも、大きく影響します。ぎっくり腰は季節の変わり目になりやすい疾患の一つで、お腹が冷えてきて腹筋が冷え、結果ぎっくり腰と言うパターンが多いです。
どの動きで痛いかをチェックします。
歩くと痛いか、階段の上り降りは痛いか
長時間、椅子に座ってると痛いか、椅子から立ち上がる時に痛いか
靴下やズボンを履く動作は痛いか、洗顔の角度はどうか
朝と夕方だと、どっちの方が痛いか
などなど、動きを見ながらチェックしていきます。
それぞれの症状によって痛めてる筋肉が違いますので、動作での確認が本当に大切です。
慢性的な腰痛
(長年のヘルニア、座骨神経痛、脊柱管狭窄症など)
長年あるヘルニア、脊柱管狭窄症、座骨神経痛、筋筋膜性腰痛はこの部類に入ると思われます。
長年のヘルニアに関しては、鍼灸治療で改善の余地があります。腰椎から飛び出したヘルニアは、実は体の中の免疫細胞が処理してくれます。なので、長年ヘルニアを持ち続けている事は稀で、その周りの筋肉がガードしようとして硬くなっているパターンがほとんどです。また、血流が良くなる事で自己免疫力が上がり、ヘルニアを処理してくれるスピードが上がります。
脊柱管狭窄症に関しては、狭窄部位によります。骨変形があり、腰椎の中に狭窄部位があると鍼灸では対処できません。狭窄部位が、腰椎のつなぎ目だと効果があります。また、手術した後だと効果がでるのがかなり遅くなります。脊柱管狭窄症の手術は、腰の筋肉を削ぎ落としてしまいます。10人で支えていた神輿を、急遽6人で担ぐ事になってしまった。と言う事と同じ事が起こります。当然ですが、筋肉の疲労が早くなります。と言う事は、筋肉の疲労による腰痛になりやすいと言う事です。この場合は、筋肉のトレーニングも合わせて指導致します。一度ご相談ください。
座骨神経痛は、鍼灸治療が有効です。太ももの後ろにかけてのしびれ感や、お尻の辺りのダルさなどの症状は改善していきます。この辺りは、中臀筋、小臀筋、梨状筋と呼ばれる、股関節を外側に回転させる筋肉が深く関係しています。マッサージやストレッチも有効ですが、かなり奥深い部位の筋肉なので刺激が届きにくい部位ではあります。鍼だと、他の筋肉の組織を痛めずに直接刺激が出来ますので、効果が得られやすいです。
また、尾てい骨の痛みにもかなり有効です。座る時に尾てい骨が痛くて座れない方は、骨盤と筋肉が合わさっている部位にトリガーポイントと呼ばれる凝りが存在している事が多いです。是非ご来院下さい。
腹筋を鍛える事と、お腹周りを温める事
よく聞くのが、腹筋を鍛えると腰痛がマシになると言う事です。
これは本当です。
腹筋は、外腹斜筋、内腹斜筋、腹横筋の3つからなります。
特に、腹斜筋の筋力が弱いと、腰の筋肉でこの動きをカバーする事になります。この腹斜筋は、重い荷物を持ち上げる瞬間に働きます。続いて、荷物を持ってひねる時にも使います。
この腹斜筋と呼ばれる筋肉が弱いと、腰の筋肉で本来の腹筋の働きまで補おうとします。いわゆる、人手不足のブラック企業です。その結果、腰の筋肉の役割が多すぎて疲れが溜まり、爆発します。これが、季節の変わり目のタイミングや、無理な姿勢で踏ん張った時など、様々な引き金によって誘発されます。
筋肉トレーニングで腹筋を鍛える事はすごく大切です。それと同時に、下腹を冷やさない事も大変重要です。おへそより少し下の部分です。ここが冷えてくると骨盤の中の臓器が冷えてきます。膀胱、結腸、子宮、精巣などです。体が冷えると筋肉が強張り、体内で熱を産もうとします。結果お尻や下腹の腹筋が凝ってきて、腰痛の引き金になります。
予防や痛みによる対策はたくさんあります。腰痛と言うだけでも、ここに紹介しきれていない腰痛もあります。タイプ別にあった治療と予防が大切です。
お困りの方は、是非ご来院ください。
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